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TRI/One-site punctureによる両側CIA治療

本症例は、74歳男性。総腸骨動脈(CIA)偏心性石灰化入口部狭窄による間欠性跛行患者である。左橈骨動脈からのTransradial intervention(TRI)にて、両側CIA狭窄にロープロファイルVBX ステントグラフト(BXBで始まる品番)を留置した。

アプローチは左橈骨動脈、6 Frガイディングシースを用いた。シース内のVBX ステントグラフトのデリバリーはスムーズで、位置決め時にはガイディングシースからの造影による確認も可能であった。従来、ステントグラフトをTRIで留置するには大きな制約があったが、ダウンサイズされた6 Frに対応できるVBX ステントグラフトを選択することで、治療の選択肢は大きく拡がったと実感した。特に位置決めが重要な入口部病変や偏心性石灰化病変に対しては、その効果が期待される。

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曽我 芳光 先生 小倉記念病院

術前

術後

TRI( 左CIAステントグラフト留置 )

患者背景・病変背景

  • 年齢:74歳
  • 性別:男性
  • 対象病変部位:両側CIA入口部狭窄
  • リスク因子:高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙
  • 足関節上腕血圧比(ABI):右0.69 左0.97
  • Rutherford分類:5度  
  • TASC* II分類:C 

使用デバイス

  • アプローチ:左橈骨動脈  
  • シース:6 Frガイディングシース110 cm
  • 前拡張バルーン:6.0 × 40 mm
  • ステントグラフト:
    •   右CIA 7.0 × 39 mm (BXB073902J)
    •   左CIA 7.0 × 59 mm (BXB075902J)
  • 後拡張バルーン:なし 

治療戦略、治療内容

本症例は、両側CIA入口部に病変を持つ偏心性石灰化病変であった。止血後の安静困難が予想されたため、TRIによる血管内治療の方針とした。CIA入口部病変は偏心性石灰化が主で、VBX ステントグラフトの良い適応と考えられた。また、大動脈遠位端のプラークは多くなく、プラークシフトの可能性は低いと判断し、TRIのone-site punctureで両側CIAにステントグラフトをシークエンシャルに留置する方針とした。まず狭窄の強い右CIAから治療を開始した。バルーン6.0 × 40 mmで前拡張後、VBX ステントグラフト7.0 × 39 mm(6 Fr)を推奨拡張圧以上で拡張して留置した。血管内超音波(IVUS)により圧着も良好であることを確認し、終了した。次いで左CIAに対して先述のバルーンで前拡張を行い、VBX ステントグラフト7.0 × 59 mm(6 Fr)を推奨拡張以上で拡張し留置した。圧着も良好で終了した。 

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右CIA前拡張(6.0 × 40 mm)
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左CIA前拡張(6.0 × 40 mm)

右CIA VBX ステントグラフト(7.0 × 39 mm)

 

左CIA VBX ステントグラフト(7.0 × 59 mm)

一連の動画再生

 


*TASC: TransAtlantic Inter-Society Consensus

本資料に示される情報は完全なものではなく、すべての症例に適用できるものではありません。また、電子添文および各症例に関する医療関係者の専門的な判断の代替となるものでもありません。各患者への医療行為に関するすべての判断は、それを行う各医療関係者の責任に属するものであり、当社はこれらに関する判断、助言等を行うものではありません。 

 

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販売名:ゴア® バイアバーン® VBX バルーン拡張型ステントグラフト 
承認番号:22900BZX00309000 
一般的名称:ヘパリン使用中心循環系ステントグラフト